「戦争のない時代に」「優しい社会に」 新成人が令和の時代に望むのは

「戦争のない時代に」「優しい社会に」 新成人が令和の時代に望むのは

晴れ着で成人式に参加した新成人=北九州市小倉北区で2020年1月12日午前11時28分、上入来尚撮影

 令和初となる成人の日(13日)を前に、九州・山口の多くの自治体で12日、成人式があった。次世代を担う新成人に「令和の時代に望むこと」を聞くと、米国とイランの対立で緊張が高まる中東情勢などを受けて「平和な時代」を望む声があったほか、これから社会に踏み出す身として労働環境の改善を求める意見も聞かれた。

 毎日新聞は九州・山口各県の式典会場などで計10人に聞いた。

 米国とイラン間の緊張を懸念する大分市の長崎県立大2年、加納昌弥さん(20)は「世界が不安定になっているように感じる。新しい時代は戦争のない平和な時代になってほしい」。山口県下関市の関西学院大2年、村上千裕(ちひろ)さん(20)は、北朝鮮によるミサイル発射などを挙げ「自分たちで戦争のない社会にしていかないと」と語った。

 さまざまな職場で働き方を見直す動きが強まる中、大学受験を控える鹿児島市の原園賢太さん(20)は、飲食店や工場などのアルバイトで長時間労働を経験したと明かし「働く人に優しい社会になってほしい」と願った。医師志望の福岡大医学部2年、中庭さやかさん(20)=福岡市南区=は「結婚、出産後も復帰しやすく、仕事を続けられるような環境で働きたい」と話す。

 自身が望む社会の実現に向けて決意を語る新成人もいた。

 熊本県菊池市の丸山渚歩(なほ)さん(20)は、2016年の熊本地震で被災者のために働く同市職員の姿を見て、19年春から自身も市職員として働く。社会体育課配属で「スポーツには地域の絆を深める力がある。住民の絆を深め、災害に強い地域、社会になれば」。宮崎市の看護学生、図師万留子さん(20)は看護師を目指し「小児患者に出会ったら、虐待痕がないか確認して自分にできることをやりたい」と語った。【まとめ・杣谷健太】

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