コロナ収束後に台湾人が行きたい都道府県、群馬低迷42位 ブランド確立を

コロナ収束後に台湾人が行きたい都道府県、群馬低迷42位 ブランド確立を

雪上で写真を撮り合う台湾からの参加者ら=青森県五所川原市金木町の五所川原農林高校大東農園で2020年1月27日9時51分、平家勇大撮影

 台湾・香港人向けの日本情報サイト「楽吃購(ラーチーゴー)!日本」が、台湾人を対象に「コロナ禍の収束後に行ってみたい日本の都道府県」をアンケートしたところ、群馬は42位に沈んだ。背景を探ると、インバウンド(訪日観光客)誘致の課題が浮かび上がる。同サイトを運営するジーリーメディアグループ(東京都)の担当者は「群馬はブランド構築ができておらず、東京に来る訪日客にアピールできていない」などと分析している。【庄司哲也】

 調査は2020年11月に8449人を対象に行われ、12月上旬に結果が公開された。対象者の約98%は訪日経験者で、うち約4割は9回以上、訪日している。新型コロナウイルスの感染拡大が収束した後の訪日意欲について尋ねたところ、56%が「すぐに行きたい」と回答した。

ネット検索数 群馬より草津

 「コロナ禍の収束後に行ってみたい都道府県」を尋ねたところ、群馬は埼玉に次ぐ42位。トップ3は北海道、東京、京都の順で、ワースト3は栃木、山口、福井だった。認知度についても群馬は秋田に次ぐ34位となった。

 低迷の背景について、ジーリーメディアグループの担当者は「インターネットでは『群馬』より『草津』の方が検索されており、ブランドの確立ができていないことがうかがえる」と分析。37位の岐阜でも同様のことが起きており、「岐阜」より「合掌村」の検索数が多かった。

 また、東京に来たことがある7199人が過去に訪れた近隣県を集計すると、この点も群馬は下位に低迷していた。同社担当者は「長野は『軽井沢』や『白馬』のブランドがあり、山梨は『ぶどう狩り』などが人気。東京からアクセスしやすい群馬は、日帰りでも楽しめる自然景勝地や温泉地のブランドを確立する必要がある」と指摘する。

 「自然景勝地」や「温泉」は台湾人が「日本でやりたいこと」の上位を占め、群馬はそうした観光資源を多く抱える。今後の対策として同社担当者は「台湾人はリピート率が高く、ニッチな地方へのニーズも高いので的を絞ったブランディングが必要。近隣まで来ている訪日客を効率的に誘客するため、消費者データや位置情報などを活用したデジタルマーケティングの導入も求められる」としている。

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