真備で復興ブランド創設 名産の竹から化粧水 全国統一ロゴで参加企業募る

真備で復興ブランド創設 名産の竹から化粧水 全国統一ロゴで参加企業募る

真備町地区の竹を使った商品開発にいそしむ亀鷹皓平さん=岡山県倉敷市真備町箭田で2021年1月5日午前11時53分、戸田紗友莉撮影

 2018年7月の西日本豪雨から2年半が過ぎた岡山県倉敷市真備町地区で、災害からの復旧に必要な資材の備蓄や災害ネットワーク構築のための復興ブランドを創設しようと、地域おこし協力隊員の亀鷹皓平さん(29)が、クラウドファンディング(CF)で寄付を募っている。亀鷹さんは「ブランドを作ることで日常生活の中で防災を意識してもらえるのでは」と話している。

 真備船穂商工会の聞き取り調査によると、これまで同商工会に相談に訪れた501社のうち、20年12月現在で「通常営業している」と回答したのは全体の79・2%、「縮小営業している」と回答したのは4・8%、「休業中」と回答したのは0・6%となった。一方で通常・縮小営業・休業中と回答した417社のうち、「順調」と回答したのは59社にとどまった。店舗や事務所の再建の遅れや新型コロナウイルスの影響で依然として厳しい状況が続いている。

 真備町地区に19年8月、地域おこし協力隊員として着任した亀鷹さんは、地区の名産である竹を中心としたブランディングを図ろうと、20年4月に株式会社Bounce backを設立。現在は竹から採取されたアミノ酸を多く含む水分で作る化粧水の開発に取り組み、21年5月ごろの商品化に向け準備中という。さらに「真備の豪雨によるマイナスイメージを払拭(ふっしょく)して、これまでの歩みを復興のロールモデルとして発信したい」と、復興ブランドの創設に動き出した。

 計画では今後、復興ブランドの全国統一のロゴマークを作成して参加企業を募り、第1段として化粧水を発売。参加企業は売り上げの一部を寄付し、集まった寄付金は高圧洗浄機や仮設トイレなど災害時に必要な資材の購入などに充てる。支援のニーズとのずれを解消すべく、備蓄された資材は災害が発生した地域の住民や支援者らが必要に応じて選べるようにするほか、参加企業同士のネットワークを形成し、災害からの復旧のノウハウを共有していくことも予定している。

 目標額は200万円で、集まった資金は手動発電機などの資材購入や、災害支援物資提供サイトの制作・運営に充てる予定。CF(https://camp-fire.jp/projects/view/353875)の受け付けは1月末まで。【戸田紗友莉】

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