東電、福島第1の現場社員増員へ 廃炉の工程管理や安全確保狙う

東電、福島第1の現場社員増員へ 廃炉の工程管理や安全確保狙う

東京電力=東京都千代田区で、曽根田和久撮影

 東京電力福島第1原発の廃炉作業でミスが多発している問題で、東電の小早川智明社長は16日、4月の組織改編で福島第1で働く社員を70〜90人増員する方針を示した。原子力規制委員会との意見交換の場で説明した。

 小早川氏は、作業前の確認不足に加え、本社の管理にも問題があったと説明。本社の廃炉担当者らを異動させて、福島第1勤務の社員を現行の約1080人から増員し、廃炉の工程管理や安全確保を図る。規制委の更田豊志委員長は「現場は苦しい闘いをしている。必要なのは兵力(人員)の増強だ」と強調した。

 福島第1では昨夏以降、配線ミスによる発煙騒ぎなどが相次いで発生。規制委の現地事務所長が「東電はコスト削減の意識が強く、人手不足を言い出しにくい」などと、十分な人員確保の必要性を報告していた。

 また更田委員長は同日、廃炉作業で出る放射性廃棄物の最終処分先について東電が自発的に検討することを要望。小早川氏は「積極的に取り組む」と述べるにとどめた。【荒木涼子】

関連記事(外部サイト)