河井案里氏陣営、領収書偽装して報酬支払いか

河井案里氏陣営、領収書偽装して報酬支払いか

河井案里氏の陣営が2019年7月の参院選で車上運動員に支払ったとする領収書の写し=2020年1月16日午後6時37分、賀有勇撮影

 自民党の河井克行前法相(56)=衆院広島3区=の妻、案里参院議員(46)=広島選挙区=が初当選した2019年参院選を巡る公職選挙法違反事件で、案里氏陣営が日付や費目の異なる2枚の領収書を作成し、車上運動員に法定限度内の日当を支払ったように偽装した疑いがあることが関係者への取材で判明した。

 広島地検は15日、夫妻の事務所や、以前は克行氏の秘書だった案里氏の男性秘書の自宅を捜索。報酬の支払いや領収書作成の指示系統などを調べるとみられる。

 案里氏の陣営を巡っては、選挙カーでアナウンスをする車上運動員13人に法定限度額の2倍にあたる日当3万円を支払った疑いが持たれ、一部の運動員は地検の任意聴取に、3万円を受け取ったと説明していることが明らかになっている。

 関係者によると、案里氏の陣営は、それらの車上運動員の報酬について、「車上運動員報酬」のほかに「人件費」の費目でも領収書を作っていた。

 陣営が参院選後に広島県選管に提出した選挙運動費用収支報告書には、法定限度の日当1万5000円の車上運動員報酬の支出が記載され、領収書が添付されている。しかし、人件費の記載や領収書はなく、陣営が違法な報酬を支払っていることを認識したうえで、意図的に隠した疑いがある。【中島昭浩、賀有勇】

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