透析中止で死亡 日本透析医学会が調査へ

透析中止で死亡 日本透析医学会が調査へ

透析中止死亡 医学会調査へ

透析中止で死亡 日本透析医学会が調査へ

「死」の選択肢提示の現場になった公立福生病院の腎臓病総合医療センター=東京都福生市で2019年2月14日午前10時55分、斎藤義彦撮影

 公立福生病院(東京都福生市)で昨年8月、人工透析治療をやめる選択肢を示された女性(当時44歳)が死亡した問題で、専門医でつくる日本透析医学会(中元秀友理事長)は7日、調査委員会を発足させることを決めた。中元氏によると、調査委員長は医学会理事の土谷健・東京女子医大教授。死亡に関わった腎臓内科医(55)から既に事情を聴き、調査を受け入れるよう松山健院長に要請した。

 調査では、医学会が2014年に透析治療中止についてまとめたガイドラインに照らし、女性の事例が適正だったかどうか調べる。厚生労働省が終末期向けに出したガイドラインに適合しているかも検討する。外部有識者が入る倫理委員会で検討し、医学会としてどう対応するのかの方向性を出す。医学会のガイドラインの見直しも検討する。中元氏は「人間の生死に関わる重大な事案。多様な意見を聞いて対応を決めたい」と話している。

 女性の透析中止には、医学会会員である腎臓内科医が関与した。医学会のガイドラインは、透析の継続中止を「患者の全身状態が極めて不良」な場合や、透析治療が「患者の生命を著しく損なう危険性が高い」場合に限定。今回のケースはガイドラインから逸脱していた。 

 一方、病院管理者の加藤育男・福生市長は7日午前、「(病院の対応が)良かったかどうかは医師の判断なので難しい」と話した。近く病院関係者と対応を協議する方針だ。【斎藤義彦、梅田啓祐】

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