大阪・西成の准看護師強殺、無期懲役を求刑 

大阪・西成の准看護師強殺、無期懲役を求刑 

准看護師強殺で無期懲役求刑

大阪・西成の准看護師強殺、無期懲役を求刑 

詐欺容疑などで逮捕され、日本に到着したオーイシ・ケティ・ユリ容疑者=関西国際空港で2017年1月25日午後4時56分、川平愛撮影

 大阪市西成区で2014年、准看護師の岡田里香さん(当時29歳)を殺害して現金などを奪ったとして、強盗殺人などの罪に問われた、元同級生の日系ブラジル人、オーイシ・ケティ・ユリ被告(34)の裁判員裁判の論告求刑公判が7日、大阪地裁(上岡哲生裁判長)であった。検察側は「パスポートの取得や金銭を目的に、何の落ち度もない被害者を残虐に殺害した」として無期懲役を求刑した。

 被告は精神鑑定で、多重人格として知られる解離性同一性障害(DID)と診断されており、刑事責任能力の程度が主な争点。だが、検察側は「当時は別の人格だったとしても合理的に行動しており、完全な責任能力があった」と指摘した。

 これに対し、弁護側は、事件当時は心神耗弱の状態だったと反論。「別人格の状態で、行動を制御できなかった」などとして有期刑を求めた。被告は「悪いことをしたとは思っていない」などと述べた。

 求刑に先立ち、岡田さんの遺族が6日、被害者参加制度を利用して意見陳述し、極刑を求めた。母は岡田さんについて「頑張り屋で明るく、とても優しい子」と振り返り、「29歳の若さで夢を奪われた。被告から反省は感じられず、絶対に許せない」と訴えた。

 起訴状によると、オーイシ被告は14年3月22日、岡田さんの胸などをナイフで何度も刺して殺害。現金やクレジットカードを奪うなどしたとされる。

 オーイシ被告は事件後、岡田さんになりすまして作ったとみられる旅券で出国した。中国・上海の日本総領事館に出頭し、中国当局が身柄を拘束。その後、大阪府警に引き渡された。【戸上文恵、遠藤浩二】

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