大阪・みさき公園が営業再開 3月末で閉園予定 思い出作りにファンら集う

大阪・みさき公園が営業再開 3月末で閉園予定 思い出作りにファンら集う

パンダの乗り物を惜しむ家族=大阪府岬町のみさき公園で2020年3月24日午前10時42分、宮川佐知子撮影

 新型コロナウイルスの感染拡大の影響で2月末から臨時休園していた大阪府岬町の「みさき公園」が24日、営業を再開した。63年の歴史を経て今月末の閉園が決まっていた同園には再開を望む声が相次いで寄せられ、ファンらは土壇場の営業再開を喜んだ。

 この日は最後の思い出を作ろうと、開園前から家族連れら多くの人が列を作った。園は感染拡大防止対策として、来場者に体温計測と手のアルコール消毒を実施。屋内でのイベントや観覧車など一部のアトラクションの営業を中止した。それでも来場者は、餌を食べる動物に見入ったり、ジェットコースターに乗ったりして楽しんでいた。

 遠足を含めこれまで10回以上来園したという和歌山市の小学4年、松島義明さん(10)は「最後に遊ぶことができてうれしいけれど、寂しくて泣いてしまうかもしれない」と話した。岬町の会社員、奥出学さん(43)は、パンダの乗り物で遊ぶ娘の姿をカメラに収めた。自身も小学生の頃から度々訪れていたといい、「昔からあった場所がなくなってしまうのは残念」と名残惜しそうだった。

 真貝征志郎園長は「再開の要望に応えられて良かった。訪れた人には、ぜひ笑顔になって帰ってほしい」と話していた。

 園は人気のイルカショーについて、人が密集しないよう事前申し込みによる抽選にして観覧者数を減らし、29〜31日の営業最終3日間のみ実施する。26日午前9時まで園のホームページから申し込める。

 みさき公園は1957年4月、南海電鉄(大阪市)が開業したが、2019年3月、赤字経営を理由に事業撤退を発表。跡地は岬町が新たな公園として再整備を検討している。約450頭の動物は和歌山県白浜町の「アドベンチャーワールド」などに引き取られる予定。【宮川佐知子】

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