河川などに肥料用カプセルや人工芝の破片 ベンチャー企業が国内100地点で調査

河川などに肥料用カプセルや人工芝の破片 ベンチャー企業が国内100地点で調査

マイクロプラスチックの河川などへの流出状況調査で採取された肥料用カプセルと人工芝=東京都中央区で2020年3月25日午後4時21分、鈴木理之撮影

 プラスチックごみ問題の解決を目指すベンチャー企業「ピリカ」(東京都渋谷区)は25日、5ミリ以下の「マイクロプラスチック(マイクロプラ)」の流出状況について、河川など国内100地点で調べた結果を発表した。12都府県の98地点で確認され、田んぼや運動場から流出したとみられる使用済みの肥料用カプセルや、人工芝の破片が目立った。

 2019年6〜11月、12都府県の73の河川や港湾、湖で専用機器を使って水を採取し、浮遊するマイクロプラの量を調べた。調査は18年に続き2回目。今回は調査地点や地域を広げ、マイクロプラの流出に地域性があるかなどを調べた。

 18年調査でも大量に見つかった人工芝の破片は75地点で見つかり、今回採取されたマイクロプラ全体の14%を占めた。一方、肥料用カプセルは、水田が広がる石川・富山両県の河川では各地点の採取量の約6割に達する例もあった。また、東京湾など4港湾では、水1立方メートルに100個以上と多量のマイクロプラが滞留する「ホットスポット」があることも判明したという。

 ピリカはマイクロプラ流出量が多いとされる東南アジアのメコン川でも同様の調査をしているが、日本でも都市部の河川では同程度の流出量が今回確認されたという。小嶌不二夫社長は「国内でも深刻な流出が起きている。日本もしっかりと対策を進めなければならない」と指摘する。

 マイクロプラは、漂流するプラスチックごみが紫外線などで細かく砕けることで生じる。有害化学物質を吸収しやすい性質があり、海洋生物などが体内に取り込んでしまうため生態系への影響が懸念されている。【鈴木理之】

関連記事(外部サイト)