島の大人はみんな先生 回り道、いろいろな考え試しながら 高松・男木島 

島の大人はみんな先生 回り道、いろいろな考え試しながら 高松・男木島 

丸太の長さを測る男木小の児童2人と、作業を見守る「男木島、未来の教育プロジェクト」のメンバーら=高松市の男木島で、金志尚撮影

 瀬戸内海に浮かぶ高松市の離島、男木島で、保護者や地域住民らが主体となった「男木島、未来の教育プロジェクト」が進んでいる。1〜2月にかけてはプロジェクトメンバーが総合的な学習の時間を活用した授業を計10回、男木小学校で実施した。子供たちにとっては先生以外の大人や価値観に触れる機会になり、学校にとっても日々の指導のあり方を見直すきっかけになるなど、さまざまな効果が生まれている。

 「長さはどれくらい?」

 2月中旬、男木小3年の後藤秋桜子(さくらこ)さん(9)と4年の西川優花さん(10)が総合的な学習で丸太の長さを測っていた。巻き尺を使い、忘れないようにメモもする。その様子を大人たちが見守る。「男木島、未来の教育プロジェクト」による活動の一コマだ。

 プロジェクトは2019年6月に発足。男木小保護者の西川真理子さん(35)や島内で図書館を運営する福井順子さん(45)ら10人が参加し、教育ITベンチャー企業など島外の人にも協力してもらいながらより良い教育の形を探る試みだ。

 1月中旬〜2月下旬にかけて計10回あった総合的な学習の時間では、学校の了承を得た上でプロジェクトメンバーが授業作りや進行を担った。「島に新しく楽しめる場所を作ろう」というテーマを設定し、子供たちから挙がった「ブランコ」を採用。材料集めから設計図の作製などを一緒に進めた。

 プロジェクトメンバーは海外の教育システムも参考にし、子供が課題解決型の思考などを身につけることを目指している。こうした姿勢や取り組みについて、男木小の溝渕浩二校長は「先生が教える時は効率を重視しがちだ。でもプロジェクトは回り道をしながら、いろんな考えを出し合いながら進めている」と話す。

 両者は新年度も連携を検討しており、学校と地域が一体となって島の宝を育む光景が引き続き見られそうだ。【金志尚】

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