全国初、ヤングケアラー支援条例 埼玉県で成立 県機関が連携し支援、実態把握

全国初、ヤングケアラー支援条例 埼玉県で成立 県機関が連携し支援、実態把握

27日に成立した埼玉県ケアラー支援条例。身近な人の介護・世話をするケアラー全体の支援や県の責務を明記し、18歳未満のヤングケアラーは特に条文を設けた

 通学や仕事をしながら家族を介護する子ども「ヤングケアラー」の支援を含む埼玉県ケアラー支援条例が27日午前、県議会で可決・成立した。無償で身近な人の介護・看護・世話をするケアラーについて、介護、障害者支援、医療、教育、児童福祉の県関係機関が連携して支援。特に18歳未満のヤングケアラーは人格形成の重要な時期にあたるため、県内の学校などに実態の把握を求める。ヤングケアラーを支援する条例制定は全国で初めて。

 条例は、ケアラーを社会全体で支える基本理念を明記。ヤングケアラーには教育の機会の確保や心身の健やかな成長、発達、自立が図られるよう支援を行う必要性を示した。

 県はケアラー支援の推進計画作りを義務づけられ、県内の実態調査も検討。住民生活に密着している市町村や、民間支援団体などとの協力体制も整備する。学校や県教育委員会は子どもの教育・生活環境などから、支援の必要性の把握を進める。

 条例は31日施行。ヤングケアラーは、負担が過度になれば学校生活や進路に悪影響が出かねないとされ、政府の支援態勢が整わない中、自治体の先進的な取り組みとして注目されそうだ。【田中裕之】

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