田中邦衛さん死去 「あんな情けない、いい人はいない」倉本聰さん

 「北の国から」の黒板五郎役をはじめ多くのテレビドラマや、映画で知られる個性派俳優の田中邦衛(たなか・くにえ)さんが3月24日、亡くなったことが分かった。88歳だった。

   ◇

 テレビドラマ「北の国から」の脚本家、倉本聰さんの話

 ショックを受けて、何も言えない。あんなにまじめで情けなくて、いい人はいなかったですよね。特別な人でした、僕にとっては。かけがえのない人でしたね。「北の国から」の五郎役は他にも候補がいたが、誰が一番情けないだろうと考えて、みんなで即一致した。僕自身がものすごく情けない人間で、男ってまじめにやればやるほど矛盾が出てくる。そのことを邦さんに言った時、「そうなんだよな」ととても共感してくれたのを覚えている。一番心に残っているのは、人に頭を下げている情けない姿かな。「北の国から」は何度もまた作ろうという話があったのに、残念だ。邦さんは永遠に生きている気がする。

山田洋次さん「善良の塊みたいな人」

 田中邦衛さんが出演した映画「学校」などで監督を務めた山田洋次さんの話 俳優がたくさんいる中で、邦衛さんは抜きんでて善良の塊みたいな人。一緒にいると幸せになれるような人だった。あんな人は二度と出ないと思う。

関連記事(外部サイト)