宇治で一番茶の「萌芽」宣言 暖冬で平年より3日早く

宇治で一番茶の「萌芽」宣言 暖冬で平年より3日早く

新芽が包葉より伸びて萌芽した「やぶきた」の一番茶=京都府宇治市白川の府茶業研究所で2021年4月2日午前10時34分、鈴木健太郎撮影

 京都府茶業研究所(宇治市白川)は2日、2021年の一番茶の「萌芽(ほうが)」を宣言した。今冬は暖冬傾向だった影響で、平年より3日早い。新芽が順調に成長すれば、4月中に一番茶の製茶を始められ、5月1日の八十八夜の頃には摘み取りが盛んになりそうだという。

 萌芽は、芽を寒さなどから保護する包葉の中から新芽が伸び、包葉の約2倍の長さに達した状態。研究所内にある作況調査用の茶園(約3アール)で育てている「やぶきた」種の茶の約70%が萌芽すると宣言される。

 同研究所の観測では、21年1月の平均気温は平年よりわずかに低く、10日にマイナス5・7度を記録したが、2、3月は平均気温が平年値より2度前後高いなど非常に暖かかった。一方、降雨量は1月と3月で平年並みだった半面、2月は平年の73%とやや落ち込んだ。そのため、発育には十分な条件だったが、暖冬により過去2番目に早かった20年よりは3日遅くなった。

 萌芽した茶は芽がむき出しになり、寒さに弱い。研究所は茶農家に対し、遅霜に備えて防霜ファンや棚の被覆、スプリンクラーによる散水で対策を取るよう呼び掛けている。【鈴木健太郎】

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