自販機でふるさと納税 山梨・小菅の道の駅 寄付3割分の引換券

自販機でふるさと納税 山梨・小菅の道の駅 寄付3割分の引換券

道の駅こすげに設置される「ふるさと納税自動販売機」(グローキーアップ提供)

 東京都に接する山梨県小菅村は大型連休明けに、ふるさと納税の手続きができる自動販売機を「道の駅こすげ」に設置する。寄付額の3割分の引換券が発行され、駅内の物産館や隣接する日帰り温泉などで利用できる。人口減少に悩む同村だが、村のファンを獲得し、交流人口を増やすきっかけにしたい考えだ。

 自販機は、神奈川県のIT企業・グローキーアップが開発した。同社の専用システムと連動しており、名前や住所などを登録して寄付金を投入すると、寄付額の3割分の金額が表示された引換券が発行される。引換券は駅内にある村の物産館で、村内で使える表示額分の商品券と交換できる。村には残りの7割が納税され、同社への手数料はかかるが、返礼品の送料や作業代がかからない分、実入りは増えるという。

 物産館では、村内で生産された農産物や漬物などの加工品、県内で販売されている菓子や地酒などを販売。ネット通販型のふるさと納税と異なり、納税した利用客は商品を手にしてお気に入りの品を購入できる。商品券は、駅内のレストランや、日帰り温泉「小菅の湯」のほか、ガソリンスタンドなど村内の大部分の店舗で利用できる。

 同駅の年間訪問者数は約20万人で、最初に駅内の観光案内所に立ち寄り、帰りに温泉につかって物産館で土産品を買う観光客が目立つ。リピーターも多く、駅に自販機を置くことにした。混乱を避けるため、大型連休明けに運用を始める。

 同社によると、自販機は神奈川県内で2町がゴルフ場に設置し利用券とのみ交換できるが、地域ぐるみの取り組みは全国初という。

 村の人口は、1955年の2244人がピークで、近年は約700人まで減少している。舩木直美村長は「定住促進に走るのではなく、村を見て気に入ってもらって応援団を広げ、まずは交流人口を増やしたい」と期待する。【山本悟】

関連記事(外部サイト)