追い打ちの飲食店「いっそ休業要請を」 仙台、まん延防止初日

追い打ちの飲食店「いっそ休業要請を」 仙台、まん延防止初日

まん延防止等重点措置が適用され、人通りが少ない仙台市内の繁華街=仙台市青葉区で2021年4月5日午後7時13分、和田大典撮影

 新型コロナウイルス対策の「まん延防止等重点措置」が初めて適用された5日、対象地域のうち仙台市では繁華街にある飲食店への見回りが行われた。苦境に追い打ちをかけられた格好の飲食店関係者からは嘆きの声が聞かれた。

 午後3時半ごろ。県と市の職員11人がJR仙台駅周辺で飲食店の見回りを開始し、様子を報道陣に公開した。ホテルメトロポリタン仙台の日本料理店「はや瀬」を訪れ、飛沫(ひまつ)防止のためのアクリル板が設置されているかなどを確かめた。市内の飲食店は約1万店。6日以降は80人態勢に拡充し、民間委託も検討する。

 まん延防止措置を受け、宮城県は市内の飲食店に午後8時までの営業時間短縮を要請。会食の際にマスクの着用も求めた。県は3月25日以降、午後9時までの時短を要請しており、半月足らずで1時間早まった。

 市内にある東北最大の歓楽街・国分町では、1カ月にわたるまん延防止措置期間中の休業を知らせる張り紙が目立った。ネオン街の人通りはまばら。客引きの20代女性は「客入りの様子を見てこれから閉める店も出てくるかもしれない」と手持ち無沙汰な様子だ。

 居酒屋「一か八か」の店主、菅井勇希さん(37)は「歓迎会や桜の花見シーズンの売り上げも見込めない。平日の客はゼロ。これまでで一番ダメージが大きい」。県が求める「マスク会食」には「徹底するにしてもお客さんがいない」と指摘。「いっそ休業要請を出してもらった方が気持ちも割り切れる」と行政の対応を批判した。

 以前は未明まで営業していたという居酒屋「二丁目酒場 虎屋横丁店」は、開店を午後4時に早めた。店長の高橋千里さん(31)は「4時間営業では全く売り上げにつながらない。1カ月先が全く見通せない」とこぼした。【藤田花、井口慎太郎、木下翔太郎】

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