保育園に庭園・竹林寄付「伸び伸び育って」富士市が感謝状 静岡

保育園に庭園・竹林寄付「伸び伸び育って」富士市が感謝状 静岡

寄付した庭園で園児たちから感謝されて笑顔を見せる中村芳明さん(右)と妻のあや子さん=静岡県富士市今泉で2021年4月5日、長沢英次撮影

 静岡県富士市今泉の中村芳明さん(69)が、自宅に隣接する市立第2保育園の園児たちのためにと、庭園や竹林など2289平方メートルの土地を市に寄付した。市は5日、中村さんに感謝状を贈った。

 庭園は果樹などの樹木や草花が茂り、四季折々の花が楽しめる。これまでも竹林でのタケノコ掘りなどで園児たちを受け入れてきた。中村さんは「新型コロナウイルスの影響で、みんなが自宅にこもり、自分のことばかり考えるような世相だが、子どもたちは伸び伸び育ってほしい」と寄付を申し出たという。

 庭園で小長井義正市長が中村さんに感謝状を贈呈した。また、年長の園児約20人が中村さんと妻のあや子さん(69)に「すてきなお庭をありがとうございます」とお礼の言葉を述べ、夫妻の写真をあしらった手作りの貼り絵作品をプレゼントした。

 中村さんは「子どもが大好き。園児たちの歓声が自宅に聞こえてきますが、全然、苦になりません」と話す。井手口宏枝園長は「子どもたちが草花や小さな生き物と触れ合えます。第2の園庭として、これからも中村さんと一緒にさまざまな活動ができれば」と感謝した。

 中村さんは、江戸時代に親孝行や農作物の不作の時に地元民に食料を提供したことなどで知られ、徳川綱吉から年貢を免除された農民、中村五郎右衛門の子孫。寄付した庭園なども代々、受け継いだ土地という。【長沢英次】

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