アストラゼネカ「ワクチン承認後は迅速供給」 5月以降の見通し

アストラゼネカ「ワクチン承認後は迅速供給」 5月以降の見通し

英製薬大手アストラゼネカの新型コロナウイルスワクチン=AP

 英製薬大手アストラゼネカの日本法人でワクチン事業のトップを務める田中倫夫氏は6日にウェブ上で行った記者発表会で、新型コロナウイルスワクチンの日本への供給について「(薬事)承認を頂いたら迅速に必要な量を供給する」と強調した。日本政府との契約では3月末までにまず3000万回分を供給するとしていたが、承認を条件とした内容だったとして供給遅延への「ペナルティーはない」とも述べた。

 政府は昨年12月、アストラゼネカとの間で1億2000万回分のワクチン供給契約を締結。同社は今年2月に厚生労働省に薬事承認を申請した。同社は毎日新聞の取材に日本人を対象とした国内治験の結果について3月に提出を完了したことを明らかにしたが、承認は5月以降となる見通しだ。

 同社は3万人規模で米国で行った治験結果を近く米食品医薬品局(FDA)に提出する。田中氏はこの治験にアジア人も4%含まれているとして「(日本の審査にも)重要な情報がここで得られる」と補強材料になるとの見方を示した。

 同社は、政府が調達契約を結ぶ米英3社の中で唯一、国内にワクチン製造拠点を整備する方針だ。田中氏は、国内の生産体制が整うまでの輸入分は欧州を経由せず米国から直輸入する考えを示し、欧州連合(EU)の輸出規制は「日本の供給に何ら影響を及ぼさない」と述べた。【横田愛】

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