個人情報“公開”Trello、影響は就活生にも 「想像以上」

個人情報“公開”Trello、影響は就活生にも 「想像以上」

免許証などの個人情報が表示されるパソコン画面=東京都千代田区で2021年4月6日、宮武祐希撮影(画像の一部を加工しています)

 タスク管理ツール「Trello」(トレロ)で、「非公開」のはずの個人情報が誰にでも閲覧できるようになっていたことが明らかになり、ネット上には情報の拡散を危惧する声が相次いだ。

 ツイッターには「想像以上にだだ漏れでひどいことになってる」「知らん間に個人情報公開されてるの地獄でしょ」などと動揺する人のつぶやきが投稿された。毎日新聞が6日に確認したところ、「公開」された情報の中には、就職活動中の学生の携帯電話番号や学歴もあった。

 ツイッターには、「最近就活した大学生とか自分の名前検索して」と呼びかける投稿や「いまだに情報公開されてる学生が気の毒すぎる」などと就活生を気に掛ける声も多く寄せられた。

 また、就活中の人のものとみられるアカウントからは「怖すぎて自分の名前で検索した」「検索して出てこなかったから、多分大丈夫だろうけど、それまでガクブルでした」などと不安な心境を明かすつぶやきもあった。

 一方で「個人情報なんでそんなところで管理してんねん」などと指摘する声や、トレロの初期設定が「非公開」になっていたのに、利用者が「公開」に設定変更したとして、「ユーザーの使い方が悪い」「利用者一人一人のセキュリティー意識が高くないといけない」など利用者の責任を問う声もあった。

 だが、初期設定の段階で「公開」になっていたとの情報もあることについて、トレロの日本法人アトラシアンは毎日新聞の取材に「原因は今のところ分かっていない」としている。

 ネット上では他にも、芸能プロダクションのロケスケジュールやオーディション参加者のプロフィル、アルバイトに応募した未成年の女性の住所や名前など、通常であれば公開はしないものがインターネット上で閲覧できる状態となっていた。

 事態を重くみた内閣サイバーセキュリティセンター(NISC)は6日午後、公式ツイッターで「Trelloと呼ばれる、一般の方々も仕事管理などに活用できるwebサービスにおいて、適切な設定がなされていないユーザーの情報が外部から閲覧できる状態であることが確認されています。意図せず公開となっている場合は、非公開とする等、適切な設定にしてください」などと注意喚起した。

 加藤勝信官房長官は6日の記者会見で、トレロを巡って「現時点で政府機関に被害があったとの報告は受けていない」と述べたうえで、状況を引き続き注視していく考えを示した。【菅野蘭、金志尚】

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