入管で死亡のスリランカ女性「2カ月前から体調不良」 法務省

入管で死亡のスリランカ女性「2カ月前から体調不良」 法務省

名古屋出入国在留管理局=名古屋市港区で、川瀬慎一朗撮影

 名古屋出入国在留管理局(名古屋市)に収容されていたスリランカ人女性(当時33歳)が3月に亡くなり、法務省は9日、女性が死亡する約2カ月前から体調不良を訴えていたとする中間報告を発表した。今後、死因を把握し、入管側の対応の是非を検証するとしている。

 女性は2017年に入国。19年1月から不法残留となり、20年8月に名古屋入管に収容された。女性が3月6日に死亡し、支援者らは「体調不良を訴えており、入院させるべきだった」などと批判。法務省は外部の有識者らを交えて経緯を調べている。

 中間報告によると、女性は21年1月中旬から吐き気や体のしびれを主張。食も細り、2月に入ると、トイレやシャワー時に職員の介助が必要となった。施設内外で内科や外科の医師の診察を受けたところ、食道炎や精神的ストレスの疑いを指摘されたという。

 1月20日には体重が72キロあったが、2月23日には65・5キロまで減少。死亡前日の3月5日に脱力した状態となり、翌日、搬送先の病院で死亡が確認されたとしている。現在、司法解剖が実施されているという。

 女性は一時的に収容が解かれる仮放免が不許可とされ、2月に2度目の許可申請を行っていた。上川陽子法相は9日の閣議後の記者会見で「司法解剖の結果を踏まえ、適切な時期に最終調査報告と必要な改善策をとりまとめたい」と述べた。【山本将克】

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