新宿・落合の地下駐車場閉じ込め 相次ぐ類似事故、消防庁も注意

新宿・落合の地下駐車場閉じ込め 相次ぐ類似事故、消防庁も注意

消火設備が作動し作業員が地下駐車場に閉じ込められたマンション(左上)付近で対応に当たる消防関係者ら=東京都新宿区で2021年4月15日午後6時56分、本社ヘリから

 15日午後5時ごろ、東京都新宿区下落合4のマンション地下駐車場内で、男性作業員6人が天井の張り替え作業をしていた際、消火設備が突然作動して駐車場に二酸化炭素が充満した。警視庁戸塚署などによると、5人が救助されたが、30代から50代の4人の死亡が確認され、20代とみられる男性は重体。30代の男性は自力で脱出して病院に搬送されたが、意識ははっきりしているという。

消防庁が2度にわたり注意呼びかけ

 今回のような事故は近年相次いで発生している。

 今年1月には東京都港区のビル地下1階の駐車場で、火災時に二酸化炭素を放出する消火設備が誤作動し、男性作業員2人が亡くなった。二酸化炭素中毒とみられる。

 2020年12月にも、名古屋市中区のホテル駐車場で、駐車場の保守点検をしていた作業員1人が死亡し、ほかに同僚ら10人も救急搬送された。消火設備を作動させるボタンを別の作業員が誤って押した可能性が指摘されている。

 12年9月には、大阪市浪速区のマンション地下駐車場で二酸化炭素が充満し、住民が避難する騒ぎが起きた。老朽化したガス系消火設備の破損が原因とみられる。

 事故が相次ぐことを受け、総務省消防庁は昨年12月〜今年1月、設備の点検作業をする関係者に2度にわたり注意を呼び掛けた。

 二酸化炭素を放出するタイプの消火設備は、水や泡の消火剤に比べ、使っても周囲が汚れないメリットがあるとされ、ビルの駐車場などに幅広く使用されている。ただ、密閉された場所で使われた場合、現場にいる人たちが酸欠状態に陥るおそれも指摘されている。【井口慎太郎、遠山和宏、小林遥】

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