池袋暴走事故2年 遺族が現場で慰霊「事故撲滅へ決意新た」

池袋暴走事故2年 遺族が現場で慰霊「事故撲滅へ決意新た」

事故から2年となり、現場となった交差点近くに設置された慰霊碑に向かって手を合わせる松永拓也さん=東京都豊島区で2021年4月19日午後0時17分、小川昌宏撮影

 東京・池袋で2019年4月に起きた乗用車の暴走事故から2年となった19日、妻の松永真菜さん(当時31歳)と長女莉子ちゃん(同3歳)を亡くした拓也さん(34)が事故が起きた午後0時23分に合わせ、現場近くの「日出町第二公園」にある慰霊碑に献花し、2人を追悼した。拓也さんは「2人がいない現実に直面しているが、前を向いて生きていくことを(2人に)伝えた。交通事故を撲滅するための活動を続けていく決意を新たにした」と語った。

 事故後に全国から集まった寄付金で造られた慰霊碑は、花のつぼみをイメージした白い球体で、拓也さんの「交通事故ゼロ」の思いが込められている。この日は多くの人が訪れ、休暇を取って初めて現場に来たという千葉県浦安市のホテル従業員の上田勝己さん(70)は「心が痛み、せめて2人の近くで慰霊をしようと思った」と話した。

 事故は豊島区東池袋4の都道で19年4月19日に発生した。旧通産省工業技術院元院長の飯塚幸三被告(89)=自動車運転処罰法違反(過失致死傷)で公判中=が運転する乗用車が暴走し、松永さん親子が死亡したほか、飯塚被告を含む10人が重軽傷を負った。

 飯塚被告は、アクセルペダルをブレーキと間違えて踏み続け、時速約96キロまで加速させて事故を起こしたとして20年2月に在宅起訴された。同10月から始まった公判では「車の何らかの異常で暴走した」と無罪を主張している。【柿崎誠】

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