関根伸夫さん死去 76歳 「もの派」の代表的美術家

関根伸夫さん死去 76歳 「もの派」の代表的美術家

美術家の関根伸夫さん=京都市中京区で、鶴谷真撮影

 前衛的な美術動向「もの派」の代表的作家で国際的にも活躍した美術家の関根伸夫(せきね・のぶお)さんが13日、居住する米国・カリフォルニア州の病院で亡くなった。76歳。体調を崩し、療養していた。

 埼玉県大宮市(現さいたま市)生まれ、多摩美術大大学院修了。在学中は現代美術家の斎藤義重と高松次郎に師事した。1968年、神戸須磨離宮公園で開催された現代彫刻展に「位相―大地」を出品。大地を円筒形に掘り、土を穴と同形に固めて隣に置いた作品は自然素材や工業製品をそのまま使う「もの派」の出発点になり、李禹煥さんや菅木志雄さんらと共に動向をリードした。

 70年のベネチア・ビエンナーレ国際美術展で日本館代表を務め、欧州に2年間滞在。帰国後、都市空間に彫刻を取り込む環境美術に力を注ぎ、代表作に東京都庁ふれあいモール「水の神殿」(91年)、東京・多磨霊園みたま堂(93年)など。近年、米国で「もの派」の回顧展や関根さんの個展が開かれ、国際的評価が高まっていた。

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