札幌の認知症高齢者グループホーム7人死亡火災 施設運営会社社長の有罪確定へ

札幌の認知症高齢者グループホーム7人死亡火災 施設運営会社社長の有罪確定へ

火事で7人が死亡したグループホーム「みらい とんでん」=札幌市北区で2010年3月13日午前7時19分、本社チャーターヘリから木葉健二撮影

 札幌市北区の認知症高齢者グループホーム「みらい とんでん」で2010年3月、入居者7人が死亡した火災を巡り、業務上過失致死罪に問われた施設運営会社社長、谷口道徳被告(61)の上告審で、最高裁第1小法廷(山口厚裁判長)は13日付で上告を棄却する決定を出した。無罪とした1審判決を破棄し、禁錮2年、執行猶予4年の逆転有罪とした2審判決が確定する。

 無罪を求めた社長側に対し、小法廷は「上告理由に当たらない」と判断した。裁判官5人全員一致の意見。

 出火原因が主な争点で、1審・札幌地裁判決(16年10月)は「特定は困難」だとして無罪を導いた。

 これに対し2審・札幌高裁判決(17年7月)は「認知症の男性入居者がパジャマを脱いだ姿で石油ストーブの前に立っていた」とする女性職員の目撃証言を重視。ストーブの天板に繊維が残っていた状況も踏まえ、男性入居者がストーブにパジャマなどを置いたことが出火の原因と認めた。その上で、認知症の入居者が危険な行動に及ぶ恐れがあったにもかかわらず、谷口被告はストーブに囲いをするなどの対策を怠ったと認めた。【服部陽】

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