「茨城にeスポーツの拠点」を 地域の活性化や産業の振興に

「茨城にeスポーツの拠点」を 地域の活性化や産業の振興に

茨城県つくば市で昨年開かれたeスポーツの大会の様子=つくば国際会議場で2018年9月15日

 茨城県は、コンピューターゲームによる対戦競技「eスポーツ」の拠点の整備に向け、関連企業への調査を始める。企業の誘致や施設の建設を図り、成長著しいこの分野を地域の活性化や県内産業の振興につなげたい考えだ。

 調査は約1000万円の費用を計上し、9月末ごろまで実施する予定。国内外の関連企業には県内に進出する条件、県内企業には参入の意向を聞き取る。結果を踏まえ、3年以内を目安に施設の整備や企業への支援を始めたい考えだ。

 拠点となる場所が県央・県北地域か県南地域かによって、県はそれぞれの特色を生かした構想を持っている。

 県央・県北地域の場合は、関連施設の整備に重点を置く。施設は、eスポーツの会場などが想定される。海水浴場やアクアワールド県大洗水族館など観光スポットとの相乗効果を狙う。

 つくばエクスプレス(TX)やJR常磐線、常磐自動車道が通る県南地域は、都心からのアクセスが良く、都心に比べて賃料が安い。これらの利点を生かし、ゲームメーカーやイベント企画会社、配信会社などの誘致を目指す。県南地域のベンチャー企業との連携にも期待している。

 県は、今年9〜10月の茨城国体の文化プログラムで、全国で初めての都道府県対抗によるeスポーツ選手権を開催する。昨年、茨城県つくば市で開催されたプレ大会は、多くの自治体や関連企業が視察するなど注目を集めた。

 県の担当者は「国体での選手権開催のインパクトは大きい。一過性の盛り上がりで終わらせることなく、産業として県内に定着させたい」としている。【吉田卓矢】

eスポーツ

 「エレクトロニック(電子)スポーツ」の略。コンピューターゲームの格闘技や戦場で戦うシューティングゲームなど、対戦型ゲームで競う。昨夏のジャカルタ・アジア大会では公開競技として実施された。欧米やアジアで人気が高く、年収1億円を超えるプロ選手もいる。

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