「香川県ゲーム条例は憲法違反」 高校生ら賠償求め提訴へ

「香川県ゲーム条例は憲法違反」 高校生ら賠償求め提訴へ

香川県議会でネット・ゲーム依存症対策条例案の採決が行われ、賛成して起立する県議たちと、反対して着席したままの県議たち=高松市で2020年3月18日午前11時半、金志尚撮影

 香川県が全国で初めて18歳未満の子供のゲーム時間を定めた「ネット・ゲーム依存症対策条例」を巡り、高松市の男子高校生(17)と母親(42)が、幸福追求権やプライバシー権などを保障する憲法に違反しているとして、県に計154万円の賠償を求める訴えを今年夏にも高松地裁に起こす。親子の代理人弁護士らが明らかにした。

 議員提案だった同条例は3月、子供のインターネットやゲームへの依存を防ぐ目的で成立。4月から施行されている。@18歳未満のゲーム時間は1日60分(休日90分)までに抑えるA小中高生らはスマートフォンの深夜利用を控える――の2点を明記し、家庭内で守る目安を示した。罰則はないが、保護者の努力義務が規定されている。

 代理人らによると、親子は「ゲームを何時間するかは家庭で自由に決められる」と主張。憲法が保障する幸福追求権やプライバシー権、自己決定権を侵害していると訴える。また、国や自治体には家庭教育に立ち入る権限はなく、条例は県の自治事務の範囲を超えているとも指摘するという。

 高校生は1月、撤回を求める約600人分の反対署名を県議会に提出。取材に「子供からゲームを奪う意図を感じる。当事者の意見を聞かず、制定過程にも問題がある」と話した。県は「提訴の内容が分からず、コメントできない」としている。【金志尚】

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