第3回・埼玉県こども動物自然公園「休館中に迎えた40周年と世界一幸福な動物」

第3回・埼玉県こども動物自然公園「休館中に迎えた40周年と世界一幸福な動物」

開園40周年を記念して迎えた「クオッカ」が話題の埼玉県こども動物自然公園

 新型コロナウイルス感染拡大を受け、3月3日から臨時休園中の埼玉県こども動物自然公園(東松山市岩殿)。1980年5月5日に開園した同園は今年40周年を迎えた記念に、オーストラリアから「世界一幸福な動物」とも呼ばれているクオッカ4頭を迎えました。当初、予定していたクオッカの来日セレモニーは開催できませんでしたが、その愛らしい姿をツイッターなどのソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)で紹介し、話題を呼んでいます。【西田佐保子】

休館中にフォロワー数が3000増

 埼玉県こども動物自然公園は県内最大級の動物園だ。世界最小のシカ「プーズー」や今年1月11日に2頭の赤ちゃんが誕生した「キボシイワハイラックス」など、日本で同園でしか見られない動物も含め、約180種の生きものを飼育している。

 日々、動物たちの元気な姿を写真や動画とともにツイッターで投稿するのは、企画調整係の繁成美菜さんら5人。「かわいい」「面白い」「知らなかった」などのコメントは、「自分ごとのようにうれしく、励みにもなる」という。

 休園中の動物たちは、開園時と同じようにゆっくりと過ごしたり、飼育係と園内散歩に出歩いたりしている。「今日みたいな日にお客様がいれば」「この動物を今、見てほしいのに」「イベントの準備をしていたのに」と歯がゆく思う部分もあるという繁成さん。「でもこんな時だからこそ、『見てもらいたい瞬間』を届け、少しでも皆さまが動物園にいる気持ちになれるよう、楽しくて興味深い投稿ができるように心がけています」

 休園中の5日に開園40周年を迎えた埼玉県こども動物自然公園。記念に、口角があがっていてにっこり笑っているように見えることから「世界一幸せな動物」としてSNSを中心に話題のクオッカ4頭(オス2頭、メス2頭)をオーストラリアから迎え入れ、そのニュースをツイッターでも配信した。「クオッカの来日をお伝えすることで皆さんが笑顔になれるのではないかと考えて発表しました」と田中理恵子園長は説明する。

 同園などによると、クオッカは小型のカンガルー(カンガルー目カンガルー科)。絶滅危惧種で、生息地であるオーストラリア以外では現在、飼育展示されていない。日本での飼育は同園のみとなるという。田中園長は「実は1961年に一度、上野動物園に来園しましたが、1年もたたずに死んでしまったようです」と話す。

 愛らしい姿が人気のクオッカだが、実際は個体差があるという。田中園長は「かなり気の強いところもあります。現地では子供たちもかまれたり、ひっかかれたりするようですので、あまり『笑っている』部分だけが独り歩きしないといいなと思います」と前置きした上で、「好奇心が旺盛で、存在自体が非常に魅力的なのは間違いありません」と話す。

 「外出自粛で大変な時間を過ごしている皆さんに、楽しく癒やされる情報を送りたい」と考え、今まで以上の頻度で動物の様子をツイッターでアップ。「そのおかげもあって、3月の臨時休園からツイッターのフォロワーは3000ほど増えました」と明かす繁成さん。「いつも私たちのアカウントをご覧いただきありがとうございます。自宅からでもお楽しみいただけるよう、今後も発信していきます。安全に開園することができる日がきましたら、ぜひお越しください。元気な皆さまにお会いできる日を楽しみにしています」

埼玉県こども動物自然公園

公式ウェブサイト :http://www.parks.or.jp/sczoo/

ツイッターアカウント:https://twitter.com/saitamazoo_tw

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