原爆死没者名簿「風通し」 117冊、1枚ずつ繰って傷みがないか確認

原爆死没者名簿「風通し」 117冊、1枚ずつ繰って傷みがないか確認

原爆慰霊碑の前で原爆死没者名簿の「風通し」をする広島市職員ら=広島市中区で2020年5月20日午前9時22分、山田尚弘撮影

 広島市中区の平和記念公園で20日、原爆慰霊碑の石室に納められた原爆死没者名簿を外気にさらし、湿気を払う「風通し」が営まれた。原爆投下時刻の午前8時15分に市職員が黙とうをささげて石室から117冊を取り出し、1枚ずつ繰って傷みがないか確認した。

 名簿には2019年8月5日までに死亡が確認された31万9186人分の氏名、亡くなった年月日と年齢が記載される。19年5月の風通しから5068人増え、2冊が追加された。ほかに長崎で被爆し、広島の名簿に記載を希望した10人分の1冊も納められている。

 広島市は例年、広島県内外の学校に風通しの見学を呼びかけており、19年は修学旅行生ら約700人が訪れたが、今回は新型コロナウイルスの影響で周知をやめた。長崎市は国立長崎原爆死没者追悼平和祈念館で実施予定だった風通しの中止を決定。長崎には18万2601人分の186冊と、広島で被爆した68人分の1冊が納められている。【小山美砂】

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