元巡査部長、非番時に男性はね12日後死亡 在宅起訴、新潟県警公表せず

元巡査部長、非番時に男性はね12日後死亡 在宅起訴、新潟県警公表せず

新潟県警察本部=新潟市中央区で、堀祐馬撮影

 2019年11月、当時新潟県警長岡署の巡査部長だった男が長岡市内で交通事故を起こし、男性を死亡させていたことがわかった。元巡査部長は3月に自動車運転処罰法違反(過失致死)の罪で在宅起訴され、18日に新潟地裁長岡支部で初公判があった。県警はこの事故を公表していない。

 事故を起こしたのは、長岡署の元巡査部長、佐藤伸被告(49)。起訴状によると、佐藤被告は非番だった19年11月4日に普通乗用車を運転し、長岡市亀貝町の信号機付き交差点を右折する際に、横断歩道を渡っていた小川金宏さん(当時66歳)をはねた。小川さんは事故から12日後の16日に、脳挫傷などで市内の病院で死亡した。事故当時、小川さんは軽傷だったとみられる。

 県警によると、交通事故を報道発表するのは通常、当事者が重体以上の場合に限っているという。佐藤被告は現職の警察官だったが、県警は小川さんのけがが重篤でないことを理由に、事故の一報を報道発表しなかった。12日後に小川さんが死亡したときも、「一報を発表していない」ことを理由に、報道発表しなかった。

 県警は1月30日付で佐藤被告を本部長訓戒にし、佐藤被告は辞職したが、県警はこの事実も「公表の基準に当てはまらない」として公表していない。

 県警監察官室は「当時、現職の警察官が、交通死亡事故を起こしたことは、重く受け止めている。職員の指導を徹底して、再発防止に努めてまいりたい」とコメントした。

 次回公判は6月8日。【露木陽介、新井敦】

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