三菱電機から防衛省の最新鋭ミサイル情報流出か 相次ぐサイバー攻撃で

三菱電機から防衛省の最新鋭ミサイル情報流出か 相次ぐサイバー攻撃で

三菱電機本社が入るビル=東京都千代田区で2019年8月、道永竜命撮影

 国内の防衛関連企業が相次いでサイバー攻撃を受けた問題で、防衛省が研究開発中の最新鋭ミサイル「高速滑空弾」に関する情報が、三菱電機から流出した疑いが強いことがわかった。政府関係者によると、防衛省が2018年10月に試作品発注のために評価基準や性能などの要求事項を示す紙の資料を三菱電機に貸し出し、同社がデータ化した情報が今回、流出したとみられる。同省は結局、別の企業と契約した。

 同省は機微な情報について、重要性が高い順に、秘密▽注意情報▽部内限り――に3分類。今回は2番目の注意情報に該当し、厳重な管理が求められる。同省は安全保障上の影響を調査しており、結果がまとまった時点で公表する方針。

 同社は今年1月、19年6月にサイバー攻撃を受け、防衛・インフラ関連情報や社員らの個人情報が流出した可能性があると発表。ただ、情報が流出した防衛装備品の具体名はこれまで公表されていなかった。

 高速滑空弾は、超音速でグライダーのように滑空し、迎撃されにくい特徴がある。米国や中国、ロシアなどが開発を進め、防衛省も18年に離島防衛用として研究に着手した。【田辺佑介】

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