鉄パイプ落下死亡事故で業者らを書類送検 安全点検怠った疑い 和歌山労基署

鉄パイプ落下死亡事故で業者らを書類送検 安全点検怠った疑い 和歌山労基署

屋上の看板補修工事に使った足場を解体中、鉄パイプが落下した雑居ビル=和歌山市十三番丁で2019年11月19日午前9時27分、木原真希撮影(画像の一部を加工しています)

 和歌山市でビル屋上から鉄パイプが落下し、通行人の男性に直撃して死亡した事故で、和歌山労働基準監督署は20日、安全点検を怠ったとして、法人としての下請け業者「ヒロケン」(和歌山市)と同社の男性社長(37)、元請け業者「SIGN TAKASE」(同市)の男性代表(42)について、労働安全衛生法違反の疑いで和歌山地検に書類送検した。いずれの認否も明らかにしていない。

 送検容疑は、2019年11月19日、同市十三番丁の12階建てビル屋上で、看板修繕工事の足場を解体する際、足場の点検を怠り、危険防止に必要な措置を講じなかったとされる。

 同署は、事故当時、落下物防止ネットが足場の底面に張られていたが、一部が外れた状態だったことを明らかにした。同署の担当者は「ネットの状態を確認し、危険があれば張り直すという措置を講じていれば、ものが落ちなかった可能性がある」と指摘した。

 この事故では、長さ約1.5メートル、重さ約5キロの鉄パイプが約50メートル下に落下。大阪市の男性銀行員(当時26歳)の頭に直撃し、死亡した。事故4日前にも鉄パイプが落下し、業者側が再発防止策をまとめて作業を再開した直後だった。

 和歌山県警は業務上過失致死容疑を視野に業者や作業員らを調べている。【木村綾、橋本陵汰】

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