家事・育児 女性の不満強く 母子世帯6割超「収入減少傾向」 静岡

家事・育児 女性の不満強く 母子世帯6割超「収入減少傾向」 静岡

収入への影響

 静岡市女性会館(葵区)は、新型コロナウイルスが女性の暮らしに及ぼす影響について調査した。市内在住、または市内に通勤通学する359人の女性が回答。学校の臨時休校や保育園の登園自粛などが続く中、収入が減少したり、家事や育児の負担が重くのしかかったりする女性の現状が浮き彫りになった。【古川幸奈】

 調査は、緊急事態宣言が全国に拡大されて間もない4月18〜27日にインターネットで実施。回答者の年齢は40代が最多の3割超、30〜50代で8割近くを占めた。職業別でみると、正社員が約3割、パート・アルバイトが約2割、契約・派遣社員が1割などだった。

 働く291人に収入の変化について尋ねると、「減りそう・減った」が36.8%、「なくなりそう・なくなった」が7.9%。収入の変化を家族形態別でみると、母子世帯は収入減少の傾向が最も大きく「減りそう・減った」が50.0%に達した。「なくなりそう・なくなった」も13.3%に上った。

 生活の変化について12項目の選択式(複数回答)で聞くと、小学生以下の子どもがいる世帯は「学校が休みになり、子どもの世話が増えた」が最多の74%、「食事の支度や掃除など家事の負担が増えた」が70.2%。家庭内で女性の負担が増えていることが明らかになった。

 自由記述は、家事や育児の不平等を訴える意見もあった。3人の子どもがいる30代派遣社員の女性は「(子どもの)相手をしながら3食をつくり、家事もして、勉強させて直して教えたり、外での遊びに付き合ったり、それぞれの年齢ごとに対応も違うので大変。自分の好きなことをやる時間は一切ないのにやることばかり山になってイライラとしてしまう」とコメント。40代正社員の女性は「小学生を持つ親で、休業補償を受けて休むのは女性ばかり。男性社員は家族と話し合うこともなく自分が休むことを検討していない」と男女の意識の差を指摘した。

 女性会館の谷口年江館長は「家事や育児の負担が偏っている。非正規雇用が多いなどの女性に特有の問題がコロナ禍で一気に顕在化した。長時間労働が解消されないことも拍車をかけている。女性の社会進出の歩みを止めないために、男性の理解や企業の努力が必要だ」と述べた。

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