「第九」つなぎ元気を 鳴門市が合唱動画募集 編集しネット公開 徳島

「第九」つなぎ元気を 鳴門市が合唱動画募集 編集しネット公開 徳島

約600人が参加して開かれた「第九」交響曲演奏会。今年は全国から動画を募って「開催」される=徳島県鳴門市で2017年6月4日、松山文音撮影

 徳島県鳴門市がベートーベン作曲の「第九」(交響曲第9番)を歌う動画を全国から募っている。鳴門は1918年6月1日にアジアで初めて全曲演奏された地で、毎年この時期に県内外の合唱団員による演奏会を開いてきた。今年は新型コロナウイルスの影響で延期したが、寄せられた動画をつないで合唱動画を完成させ、6月7日に動画投稿サイト「YouTube」で公開する。

 同市には第一次世界大戦時にドイツ兵捕虜の収容施設「板東俘虜(ふりょ)収容所」が設けられていた。人道的な処遇で知られ、捕虜らによるオーケストラ演奏も盛んで、102年前に第九が全楽章演奏された記録が残る。こうした経緯もあり、1982年に始まった第九演奏会は毎年続いていたが、来年3月に延期が決まり、演奏会とは別の形で第九を歌う場を作ろうと、市が動画制作を企画した。

 希望者は市ホームページ(https://www.city.naruto.tokushima.jp/contents/daiku/ouchi_daiku.html)に公開された音源(約1分)に合わせて歌い、スマートフォンなどで動画を撮影した後、ファイル転送サービスを使って市へ送信する。日本語で読み仮名が振られたドイツ語の歌詞カードもホームページに掲載されている。

 届いた動画を1人約7〜10秒に編集して、合唱動画を完成させる。市は100〜150人の応募を想定しており、27日締め切り。担当者は「新型コロナウイルスの影響で不安な日々を過ごされている中、動画を通じて少しでも元気になっていただけたら」と参加を呼び掛けている。詳しい応募方法など問い合わせは市文化交流推進課(088・684・1224)へ。

【岩本桜】

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