在日ロヒンギャ「寂しい」 3密回避、ラマダンでもモスクに集えず 群馬

在日ロヒンギャ「寂しい」 3密回避、ラマダンでもモスクに集えず 群馬

新型コロナウイルス感染拡大防止のため床一面のじゅうたんも片付けられたモスクで、独り祈るロヒンギャのアウンティンさん=群馬県館林市で2020年5月17日、宮武祐希撮影

 新型コロナウイルスの世界的な感染拡大は、ミャンマーの少数派イスラム教徒「ロヒンギャ」の日本での生活にも影響を及ぼしている。同教の断食月「ラマダン」は23日まで続くが、「3密」防止のためモスク(礼拝所)に集えず、コミュニティーの営みも変化を余儀なくされた。

 「在日ビルマロヒンギャ協会」によると、ミャンマーで迫害を受けて日本に移ったロヒンギャ約300人のうち約260人が群馬県館林市に居住。モスク「マスジド・サラーマト」は、彼らにとって祈りの場だけでなく、異国の地での情報交換や社交の貴重な生活拠点でもあり、昨年までのラマダン中は多い時で100人以上が一堂に会してきた。

 感染拡大を受けた今ラマダンでは、モスクの閉鎖こそしないが3密が生じないよう1日5回ある礼拝のうち利用を1人1回に限定。日没後に大勢集まって行うはずの食事も中止されている。

 1992年に来日した同協会のアウンティン副会長(52)は「多くの苦難を経験してきたが、こんな寂しい光景は想像もできなかった。早く元通りになってほしい」と肩を落とす。【宮武祐希】

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