関空橋転落死 和歌山で死亡の長女に複数のあざ 同居男性は搬送

関空橋転落死 和歌山で死亡の長女に複数のあざ 同居男性は搬送

関空橋転落 自宅の長女に痣

関空橋転落死 和歌山で死亡の長女に複数のあざ 同居男性は搬送

長女が搬送された自宅アパートを調べる和歌山県警の捜査員ら=和歌山市で2021年6月10日午後4時半、橋本陵汰撮影

 9日午後2時20分ごろ、和歌山市加納のアパート一室で、住人の母親から「娘が意識も呼吸もなく、血のようなものを吐いている」と119番があった。長女(16)が心肺停止状態で病院に運ばれたが死亡。約1時間40分後、大阪府泉佐野市の関西国際空港連絡橋近くの海上で、この母親と未就学児の次女が転落しているのが見つかり、いずれも死亡が確認された。

 捜査関係者によると、長女には腹部や脚に複数のあざがあった。和歌山県警は虐待を受けていた可能性もあるとみて死因を調べる。

 和歌山市消防局などによると、救急隊員が駆けつけた際、自宅には長女の他、母親と次女、同居の男性の計4人がいた。母親は取り乱した様子で、男性が救急車に同乗したという。

 同日午後4時ごろ、関空連絡橋を走行していた乗用車のドライバーが「橋の上に車が止まっており、人が海に飛び込んだ」と通報。大阪府警が海上に母親と次女が浮かんでいるのを発見した。橋の路肩には、和歌山ナンバーの車が止められていた。

 一方、同居の男性は同日午後11時10分ごろ、和歌山市湊の和歌山港近くの路上で座り込んでいるのを通行人が見つけて119番。「カフェインのような錠剤を大量に飲んだ」と話し、病院に搬送されたが命に別条はないという。

 和歌山県の児童相談所によると、この一家では2013年、長女が虐待を受けているとの通報があった。保護者らと話し合って14年1月には解決し、近年は虐待の通報や相談はなかったという。

 アパートの関係者によると、一家は08年に入居。母親は家庭用プールで次女を遊ばせたりしていたが、長女はあまり見かけなかったという。

 近くの住人によると、午後に救急車が来た際は男性が「こっち、こっち」と手招きしていたという。【山口智、橋本陵汰、郡悠介、木村綾】

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