はやぶさ2、誤差わずか3メートル ターゲットマーカー投下成功

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は11日、探査機はやぶさ2が5月下旬に、小惑星リュウグウへ着陸する際の目印として投下した「ターゲットマーカー」が、狙った場所から約3メートルの場所に落ちたことを確認したと発表した。地球から3億キロ近く離れた天体で、誤差がわずか3メートルだったことは、狙い通りの極めて高い精度で投下できたことになる。はやぶさ2は12日から、再度リュウグウへ降下し、ターゲットマーカー付近の表面の状態を詳細に調べ、2回目の着陸を実施するかどうかを決める。

 はやぶさ2は先月30日、リュウグウの上空約10メートルでターゲットマーカーを切り離した。ターゲットマーカーの投下は2回目。直径約10センチのターゲットマーカーの表面は反射材で覆われており、はやぶさ2がフラッシュをたくと反射するため、はやぶさ2を誘導する灯台のような役目を果たす。

 今回、ターゲットマーカーは、ほぼ狙った場所に落ちたが、リュウグウ表面は大きな岩で覆われており、機体が岩にぶつからずに着陸できる場所が周辺にあるかどうかを、再度降下して詳しく調べるという。

 はやぶさ2は昨年10月、1個目のターゲットマーカーをリュウグウへ投下した。そのときは、狙った場所から約15・4メートルの地点に落ちた。今年2月、そのターゲットマーカーを目印にして、当初狙った場所とは別のより狭い領域への着陸に成功し、リュウグウの物質も採取できたとみられている。今年4月には、衝突装置を使って世界初となる小惑星への人工クレーター生成を成功させ、現在は、2回目の着陸を実施して、クレーターの中から噴出した物質を着陸して採取することを目指している。【池田知広、永山悦子】

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