県民ぐるみでオオキンケイギク駆除を 長野県が呼びかけ

 長野県民みんなで駆除しよう――。環境省指定の特定外来生物「オオキンケイギク」が、同県内で勢力を拡大している。コスモスに似た黄色のかれんな花だが、繁殖力が強く、在来種を駆逐してしまう「厄介者」だ。県は「放っておくとどんどん増える。駆除に協力してほしい」と県民にも協力を呼び掛けている。

 北米原産のオオキンケイギクは、キク科の多年草で、5月から7月にかけて花を咲かせる。緑化活動の一環で道路のり面や河川敷に植えられたり、ポット苗として流通したりしていたことがあり、野生となって大群落を作り、民家の敷地内や畑にも生えている状況だ。

 カワラナデシコやカワラサイコなどの在来種を駆逐してしまう恐れがあるため、2006年に特定外来生物に指定されている。

 県自然保護課によると、オオキンケイギクの種は、道路を走る車のタイヤに付着したり、川の水に流されたりして広がり、県内の広範囲に分布している。特定外来生物であることを知らない人も少なくなく、駆除はあまり進んでいないという。

 どうやって駆除をすればいいのか。県は、個人で駆除する場合は、オオキンケイギクを根元から株ごと引き抜いてその場で天日干しし、枯死させてから各自治体のごみ出しのルールに従って処分することを勧めている。

 外来生物法は、種と根が「生きたまま」運搬することを原則禁じているが、自治会や町内会などが駆除する場合は、処分場までの運搬が認められることもあるという。

 同課の担当者は「地域でたくさん繁殖している状況であれば、市役所や町村役場などに相談し、計画的な駆除を検討してほしい。一見するときれいな花だが、持ち帰って庭に植えたりしないでほしい」と呼び掛けている。【坂根真理】

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