交通量の多い道路で迷子、6歳と3歳の兄弟を保護 ペルー女性にスペイン語の感謝状 群馬

交通量の多い道路で迷子、6歳と3歳の兄弟を保護 ペルー女性にスペイン語の感謝状 群馬

母国語のスペイン語で書かれた感謝状を受け取るゴンザレスさん(奥)=大泉署で2019年6月11日午後1時16分、神内亜実撮影

 大型車両の往来する道路脇の歩道で迷子になっていた幼い兄弟を保護した、ペルー国籍の契約社員、ゴンザレス・ロドリゲス・セニア・フアナさん(27)=群馬県大泉町=に県警大泉署は11日、スペイン語で書かれた感謝状を贈った。大泉町の外国人比率は約18%と全国有数。県内で初めて特別に用意された母国語の感謝状を手に、ゴンザレスさんは「すごく感動」と喜んだ。

 同署などによると、5月30日午後6時ごろ、ゴンザレスさんは車で帰宅途中、歩道で幼い兄弟を見かけた。付近は交通量の多い工場地帯。心配になり、近くに車を止め、片言の日本語で声をかけた。「お母さんはどこ?」「2人だけなの?」。迷子と分かり、2人の手をつないで郵便局まで連れて行き、駆けつけた署員に保護された。発見の5分前、大泉署には兄弟の母親から「6歳と3歳の息子が行方不明になった」と110番通報があり、捜していた。

 小学校低学年の2人の子どもを抱えるゴンザレスさんは、「小さい子で誘拐や事故に巻き込まれないか心配になった。私も一人の母親として、自然と行動できた」と話した。保護した時、ぎゅっと手を握り、離さなかった2人の兄弟。「無事に家に戻れて安心した」と振り返った。

 何度も読み方を練習し、スペイン語で感謝状を渡した荒船和男署長は「今後も外国人と日本人が助け合いの気持ちで共生できるまちにしたい」と話した。【神内亜実】

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