3億2000万年前のサメの歯化石発見 新潟・糸魚川の青海川下流で

 新潟県糸魚川市は13日、市内の青海川下流で3億2000万年前のサメの歯の化石が発見されたと発表した。同市では2006年、国内最古級の3億3000万年前のサメの歯の化石が見つかっており、市内では2番目の古さ。石の博物館フォッサマグナミュージアム(同市一ノ宮)で展示しており「古太平洋の生態系が詳しく分かる手がかりになると期待される」としている。

 同館によると、発見された化石は軟骨魚類ペタロドゥス科に属するサメの仲間の歯。歯茎より上の部分で、幅9・6ミリ、高さ4・7ミリ。体長は45センチ前後と推定される。発見された周辺の石灰岩が、古生代の後期石炭紀バシキール期であることから、3億2000万年前と判断した。

 この化石は新潟市の医師、真鍋高宏さん(34)が17年6月に同市の青海川下流で採集。今年3月に同館に持ち込まれ、古生代の軟骨魚類化石研究の第一人者、鶴見大の後藤仁敏名誉教授に鑑定を依頼していた。後藤さんは「規模が大きい青海石灰岩から発見されたことで、今後、さらに多くの化石が発見される可能性が高く、発見の意義は大きい」とコメントを寄せた。

 青海石灰岩はサンゴ礁からできたもので、黒姫山周辺などに分布。サンゴやウミユリ、三葉虫などの化石が確認され、古生代の石炭紀〜ペルム紀にあたる約3億3000万年〜2億6000万年前にできたことが分かっている。ペタロドゥス科の歯の化石は同市小滝で04年に発見されたが、青海石灰岩から見つかるのは初めてという。同館の学芸員、茨木洋介さんは「これまで未発見の化石がある可能性もある」と話し、国内で随一の地質の多様性を持つ糸魚川ジオパークの価値がさらに高まることが期待されている。【浅見茂晴】

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