福井の17歳女子高専2年生が芸妓の世界に 舞台のきらびやかさに感動、稽古重ね今月初舞台

福井の17歳女子高専2年生が芸妓の世界に 舞台のきらびやかさに感動、稽古重ね今月初舞台

日本舞踊の稽古をする福井高専2年の加藤友恵さん=福井市中央3で2019年6月8日午後3時45分、塚本恒撮影

 福井市中心部の浜町地区に残る芸妓(げいこ)の世界に飛び込んだ女子学生がいる。福井県鯖江市在住の福井高専2年、加藤友恵さん(17)。2年前の夏に初めて見た舞台のきらびやかさに感動し、花柳界の門をたたいた。昨年春から1年間稽古(けいこ)を重ね、今月30日に初めて舞台に立ち習練の成果を披露する。【塚本恒】

 「浜町芸妓(はままちげいぎ)」は明治時代に始まった芸妓文化で最盛期の昭和初期には約350人が所属していた。だが、景気低迷などの影響で減少し、現在は4人が活動しているのみだ。

 加藤さんと浜町芸妓の出合いは、まだ中学3年生だった2017年の夏。母親に連れられて見に行った「温習会(おんしゅうかい)」と呼ばれる稽古の成果を披露する舞台がきっかけだった。三味線の音色に合わせて優雅に舞う芸妓の姿に圧倒された。「すごくキラキラしていた。自分もあんなふうになれるのかな」。高校受験を終えた昨年春、福井・浜町芸妓組合の組合長で現役芸妓のもも子さんに直接電話をかけ、芸妓見習いとなった。

 舞踊も三味線も謡も初めての経験で、週1回の稽古では先輩芸妓や師匠から時には厳しく指導を受けてきた。「何も分からない状況から始めたので大変だった。何度やっても覚えられず怒られたこともあった」と振り返る。三味線を借りて自宅で自主練習に励むこともあった。指導に当たるもも子さんは「自分のやりたいと思ったことには努力を惜しまない子。期待以上に成長している」と目を細める。

 18歳に満たないため酒席であるお座敷での仕事はまだできないが「いつかやってみたい」と意欲的だ。稽古の様子もSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)で積極的に発信する。もも子さんも「SNSで発信するなど、若者の考え方は逆に勉強させてもらっている。芸妓文化を守っていく上で若い世代にどう興味を持ってもらうか、考えるヒントになる」と話す。

 加藤さんの初舞台となる「第3回浜町芸妓温習会」は今月30日の午後2時半から福井市田原1のフェニックスプラザ小ホールで開かれる。全席自由席で大人は前売り2000円、当日2500円、学生は500円。問い合わせは福井芸妓伝統育成会(0776・33・8252)まで。

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