ホルムズ海峡タンカー攻撃 運航会社会見、船員が「飛来物見た」と証言 水面より上に着弾

ホルムズ海峡タンカー攻撃 運航会社会見、船員が「飛来物見た」と証言 水面より上に着弾

タンカーの攻撃を受けた箇所を説明する国華産業の堅田豊社長(左)=東京都千代田区の同社で13日午後6時27分

 中東ホルムズ海峡付近で日本時間13日に攻撃を受けたケミカルタンカー「KOKUKA COURAGEOUS」(パナマ船籍、1万9349トン)を運航している海運会社「国華(こくか)産業」が14日、東京都千代田区の本社で記者会見し、攻撃について「飛来物を見た」と証言している船員がいると明かした。攻撃は2度あったが、いずれも水面より上に着弾しており、同社は魚雷や機雷ではないとみている。

 同社によると、13日の攻撃は正午ごろと約3時間後の2回あった。1発目は右舷後部に着弾し、外板を貫通してエンジンルームに到達。2発目は右舷中央部の外板を貫通した。同社が確認した映像では、2発目で円形の穴が外板に開いていた。甲板にいた船員が2発目が飛来する様子を目撃したが、何者が撃ったかは不明という。

 21人の船員は2度目の攻撃後に救命艇で脱出したが、14日午前までにタンカーに戻った。1人が軽傷を負ったが回復している。

 タンカーは現在、米海軍の護衛を受けながらタグボートにえい航されてアラブ首長国連邦(UAE)の都市コール・ファッカン方面に向かっており、入港できれば積み荷のメタノールを別の船に積み替えて修復に入る予定。沈没の恐れはないという。同社などは船員からも事情を聴く。

 同社の堅田豊社長は会見で、タンカーに日章旗などを掲げていなかったとして「よほど精査しないと日本(の会社が運航している)と分からない。日本だから狙われたとは考えていない」と述べた。

 一方、「ホルムズ海峡はペルシャ湾から輸送する上で生命線だ」と強調。船員の同意を得た上で、今後も同海域での運航を続ける方針を示した。警備態勢の見直しも検討するという。【斎藤文太郎】

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