シーサイドライン逆送 進行方向伝達の配線、事故50分前に断線

シーサイドライン逆送 進行方向伝達の配線、事故50分前に断線

逆走して車両止めに衝突した際、車両同士がぶつかり大きくへこんだシーサイドラインの2両目後部=横浜市金沢区で2019年6月2日午後7時14分、喜屋武真之介撮影

 横浜市磯子区の新交通システム「シーサイドライン」の新杉田駅で1日夜、新杉田発並木中央行きの下り列車(5両編成)が逆走して乗客14人が重軽傷を負った事故で、国の運輸安全委員会と運行会社「横浜シーサイドライン」は14日、自動列車運転装置(ATO)が指定した進行方向をモーターに伝達する車両側の配線が、事故の約50分前の走行中に断線していたことを明らかにした。

 この結果、同駅で折り返した際に走行方向の切り替えが伝わらず、午後8時15分ごろ、逆走して時速25キロに達した後に車止めに衝突した。安全委と同社は断線の原因を調べる一方、同社は断線した場合にモーターが起動しないようにするなどの再発防止策を講じる。

 安全委などによると、当該車両が事故の1本前の下り線(幸浦―産業振興センター間)を走行していた午後7時25分ごろ、1両目にある配線が断線して電圧がかからなくなったことが、装置のデータ解析で判明。終点で上り線に切り替える際に使用する配線に異常はなかったため、折り返し後の上り線の運行に影響はなかった。断線した箇所は他の配線と結束されておらず、車体の一部と接触して熱で溶けていた。

 同社は14日、国土交通省で開かれた無人運転事業者や有識者による再発防止検討会の初会合で、他の6事業者と同様の断線した時の事故防止策を示した。検討会では今後、断線以外に逆走の要因があるかなどを協議する。【松本惇】

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