元交際相手の双子虐待事件、男が初公判で一部否認 東京地裁立川支部

元交際相手の双子虐待事件、男が初公判で一部否認 東京地裁立川支部

友弘修司被告=春増翔太撮影

 2015〜16年、元交際相手の女性の双子の兄弟(いずれも当時7歳)に暴行したうえ、このうち長男の頭部に強い衝撃を与えて一時意識不明となる重傷を負わせたとして、傷害と暴行罪に問われた東京都府中市の無職、友弘修司被告(38)の初公判が14日、東京地裁立川支部(竹下雄裁判長)であった。友弘被告は2人への傷害、暴行は認めたが、長男に重傷を負わせたとされる起訴内容は「暴行を加えたことはない」と否認した。

 起訴状によると、友弘被告は15年11月、府中市の路上で2人を植え込みに投げつけ、次男に前歯を折るなどのけがをさせたとしている。さらに16年4月には同市の公園で、長男の頭部に強い衝撃を与え、後遺症を伴う重度の脳障害を負わせたとしている。

 検察側の冒頭陳述などによると、友弘被告と女性は15年7月ごろから交際を始めた。友弘被告は元スポーツインストラクターで双子に陸上競技を指導。トレーニング中に何かと理由を付け、双子の腹を殴ったり、わざと転ばせたりするなどの「暴力的制裁」を加えていたと指摘した。

 16年4月に公園で長男が意識を失った際には、友弘被告が女性に「なんか変」「すぐ来て」などと電話したことや、その後にスマートフォンで公園内の監視カメラの有無や「虐待の見分け方」などを検索したことを明らかにした。

 法廷に証人として出廷した女性は、友弘被告が「トレーニングのたび、後頭部を地面に向けて押しつけ転ばされていた」と暴行が日ごろからあったことを話した。

 一方で弁護側は、16年の事件の際、友弘被告は暴行しておらず、女性の長男が公園のベンチの背もたれ部分から自ら飛び降りて転倒したと主張。それ以前にも頭部にけがをしていたと指摘し、しつけとして女性から殴られた可能性などが想定できるとした。

 長男は意識を回復したが、現在も病院でリハビリ中で、日常生活に介助が必要だという。【安達恒太郎】

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