熊本・杖立温泉、全旅館に被害 道にも岩石・流木 降り続く不安な雨

熊本・杖立温泉、全旅館に被害 道にも岩石・流木 降り続く不安な雨

温泉街の道路を埋め尽くした無数の岩石=熊本県小国町の杖立温泉で2020年7月9日午後3時29分、佐藤緑平撮影

 熊本県小国町の杖立(つえたて)温泉は7日夜から8日未明に激しい雨に見舞われ、旅館18軒すべてに浸水や土砂が流れ込むなどの被害が出た。9日は雨が降り続く中、消防団やボランティアが道路を塞ぐ岩石や流木の撤去作業に追われていた。

 筑後川水系の杖立川からあふれた水と山側から流れ出た土砂が山あいの温泉街を襲った。1843年創業の老舗旅館「米屋別荘」では、町道を挟んだ向かいの山が2カ所崩れ、土砂や倒れた木々が露天風呂や洗い場に流れ込む被害が出た。

 新型コロナウイルスの影響で長引いた休業から6月1日に営業を再開したばかり。常連を中心に客足が戻ってきたところだった。河津順也社長(47)は「今は片付けることしか考えられないが、今夜の雨もどうなるか」と不安げだった。【佐藤緑平】

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