「井上靖文学館」が再オープン 「地元の自慢に」 静岡・長泉

「井上靖文学館」が再オープン 「地元の自慢に」 静岡・長泉

17日に再オープンした井上靖文学館=長泉町東野で、2021年7月17日午前10時24分、石川宏撮影

 2月から臨時休館していた静岡県長泉町東野の「井上靖文学館」が町営の文学館として生まれ変わり、17日、再オープンした。テープカットをした井上靖の長男、井上修一・井上靖記念文化財団理事長(80)は「父が育った伊豆と、父の書いた作品双方に優しい文学館になった。地元の人たちの自慢になる文学館になれば素晴らしい」と感謝していた。

 井上存命中の1973年に開館した文学館は、1月末までスルガ銀行が設立した「一般財団法人井上靖文学館」が運営していた。しかし、不正融資問題に揺れたスルガ銀行が本業に集中するため、財団を解散し、文学館を町に譲渡した。休館中に資料を整理し、館内を改装した。

 長泉町の池田修町長は「『しろばんば』や『あすなろ物語」で描かれる旧三島駅は(町内の)御殿場線下土狩駅。町ゆかりの井上靖の文学作品や業績を紹介することで、町民の教養や文化の向上、交流人口拡大に一層重要な役割を担う」と述べた。

 リニューアル企画展として、文学館では「没後30年 井上靖 美をめぐる物語」も17日開幕した。井上家所蔵の東山魁夷や平山郁夫の絵画も展示している。来年3月8日まで。また、館内では17日はワークショップ「かんたん!折る本づくり」も開かれ、小学生らが本作りに挑戦していた。【石川宏】

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