2年ぶり「鵜飼」 巧みに鵜を操る鵜匠 宇治の夏到来

2年ぶり「鵜飼」 巧みに鵜を操る鵜匠 宇治の夏到来

2年ぶりに始まった「宇治川の鵜飼」で、巧みに鵜を操る鵜匠=京都府宇治市で2021年7月16日午後7時13分、山崎一輝撮影

 宇治の夏の風物詩「宇治川の鵜飼(うかい)」(宇治市観光協会主催)が16日夕、京都府宇治市の府立宇治公園で2年ぶりに始まった。2020年は新型コロナウイルス禍で中止、21年も大雨と宇治川の流量増加で延期され、約2週間遅れのスタート。流量がまだ多く、観覧用の乗合船は運航されなかったが、夕闇迫る宇治川でウミウを鵜匠(うしょう)の女性2人が交代で操り、岸辺の見物客から歓声が上がった。

 宇治川での鵜飼いは平安中期の公家、藤原道綱の母が記した「蜻蛉(かげろう)日記」にも記述があり、10世紀には行われていたとされる。平安貴族の衰退と共に途絶えたが、1926年に再興された。

 この日は、川岸や喜撰橋の上から見物客が見守る中、かがり火に照らされて鵜飼いが始まった。人工ふ化で育てられた2羽を含む6羽を、鵜匠20年目の沢木万理子さん(47)、16年目の江崎洋子さん(43)が船上から鮮やかな綱さばきで操った。鳴き声をまねた「ホー、ホー」という声を掛け、船端をたたいて指示すると、ウは潜って川魚を捕らえた。

 沢木さんは「2年ぶりでもウは好調で、私がとまどったほどだった。新型コロナで明るい話題に乏しい中、宇治の夏を楽しくしたい」と話した。

 鵜飼いは9月30日までの予定で、流量増加と荒天時は中止。今季は新型コロナ対策として、船上で飲食できる貸し切り船はやめ、当日受け付けの乗合船のみ運航。船は中央を仕切り、定員を1そうにつき20人と例年の3分の2に減らす。【鈴木健太郎】

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