県立高いじめ、新条例で再発防止へ 秋田知事「学校はメンツ重んじる」

県立高いじめ、新条例で再発防止へ 秋田知事「学校はメンツ重んじる」

定例記者会見に臨む佐竹敬久知事=秋田県庁で2021年7月19日午後0時58分、高野裕士撮影

 秋田県立能代松陽高校(能代市)で2014〜16年に当時生徒だった女性がいじめに遭い、学校側が不適切な対応を取った問題で、当時の校長と県教委が女性側に謝罪したことを受け、佐竹敬久知事は19日の会見で、「学校というところはメンツを重んじる。そういうことで(問題が)表に出ない」と述べた。

 「(県教委は)県組織の一部であり、そういう問題があったことは残念だ」とし、今年度中の制定を目指している差別の防止に向けた新しい条例の中にいじめへの対策も位置づけることで、再発防止を図る方針を示した。

 女性に対するいじめを巡っては、県子どもの権利擁護委員会が19年にまとめた報告書で、学校側の対応について「被害生徒の十分な聞き取りがないまま推移し、相談を受けた場合の組織的な対応が全くできていない」と批判していた。

 知事は、湯沢市出身の菅義偉内閣の支持率が低下したことについて、新型コロナウイルスや東京五輪への対応を挙げて「国民の心情の捉え方が少し甘いのではないか。県民にも相当、批判的な方が多い」と言及。「官邸主導では専門官庁が動かない。内閣府はしょせん素人の集まり。官邸主導が全部裏目に出ている」と批判した。また、新型コロナワクチンの高齢者への接種を急ぐよう国から働きかけがあったことについては、「物の言い方が上から目線で、市町村なども相当頭に来ているようだ」と語った。【高野裕士】

関連記事(外部サイト)