「くま鉄復活を」沿線の高校生が寄付金募る 九州豪雨で全線運休

「くま鉄復活を」沿線の高校生が寄付金募る 九州豪雨で全線運休

くま川鉄道の永江友二社長(右)に生徒らからの寄付金を手渡す尾方優姫さん=熊本県あさぎり町の県立南稜高校で2021年7月19日午後4時38分、中村園子撮影

 2020年7月の九州豪雨で被災し全線運休が続く熊本県の「くま川鉄道」(くま鉄、24・8キロ)の復旧支援のため、沿線の県立南稜高(あさぎり町)の生徒が募った寄付金7万7411円が19日、同社に贈られた。11月の部分再開を目指す永江友二社長は「くま鉄を利用し大切さを感じてくれている生徒が動いてくれて心強い。復旧に役立てたい」と話した。

 くま鉄は乗客の8割が高校生の通学利用だったが、20年の豪雨で鉄橋流失や列車全5両が浸水するなどの被害を受け、運行不能に。南稜高では被災前、400人あまりの生徒の半数がくま鉄で通学していたが、現在は本数が限られた代替バスや自転車などでの通学を余儀なくされている。

 自分たちの手で通学の足の復活を助けようと、同校2年でボランティア部の尾方優姫(ゆうき)さん(16)が20年9月に校内の売店に手作りの募金箱を置き、釣り銭の一部を入れてくれるよう呼び掛けを開始。地域住民や毎日新聞で活動を知った福岡、千葉、愛知、宮崎各県の読者らからも浄財が寄せられた。

 くま鉄は人吉温泉(人吉市)―湯前(ゆのまえ)(湯前町)の全線24・8キロのうち、約75%の肥後西村(錦町)―湯前間18・8キロで11月の運行再開を目指す。寄付金を手渡した尾方さんは「車窓からの景色が恋しい。早く乗りたい」と話した。【中村園子】

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