IR汚職公判 秋元司被告が最終意見「便宜図ることあり得ない」

IR汚職公判 秋元司被告が最終意見「便宜図ることあり得ない」

秋元司被告=東京都千代田区の衆院第1議員会館で2020年2月14日午後6時11分、吉田航太撮影

 カジノを含む統合型リゾート(IR)を巡る汚職事件で収賄罪などに問われた衆院議員、秋元司被告(49)は20日、東京地裁(丹羽敏彦裁判長)で開かれた公判で「国民全体の利益を目指すという政治理念に反して、海外の一企業のために便宜を図ることはあり得ない」と最終意見陳述した。弁護側も最終弁論で「検察のストーリーは破綻している」と改めて無罪主張して結審した。判決は9月7日。

 検察側は、秋元議員が2017年9月〜18年2月、中国企業「500ドットコム」側から計約758万円相当の賄賂を受け取り、保釈中の20年6〜7月にはドットコム社の元顧問2人に虚偽の証言をする報酬として現金提供を持ちかけたとして懲役5年、追徴金約758万円を求刑している。

 弁護側は最終弁論で、衆院解散当日の17年9月28日に議員会館で元顧問2人から現金300万円を受け取ったとする起訴内容について、秘書が作成したスケジュール表に面会予定がないと反論。歩数が記録されるスマートフォンの健康アプリの記録などから、検察が主張する時間に議員会館で現金を受け取ると、時間的に副国土交通相として表敬訪問を受けた副大臣室に移動できないと主張した。

 300万円を秋元議員に渡したと認めた元顧問2人の説明についても「客観証拠に明らかに矛盾している。信用性は認められない」と主張。証人を買収したとする組織犯罪処罰法違反は、元顧問2人との面会や300万円の授受など虚偽の証言を依頼する前提を欠いているとし、「罪は成立しない」と述べた。

 秋元議員とともに収賄罪に問われ、検察側に懲役2年を求刑された元政策秘書、豊嶋晃弘被告(42)の弁護側も無罪を主張した。【遠藤浩二】

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