女川原発再稼働 地元判断へ、動き本格化 知事ら来月視察

女川原発再稼働 地元判断へ、動き本格化 知事ら来月視察

内閣府の担当者(右)から説明を受ける石巻市議会総務企画委・総合防災対策特別委連合審査会の委員ら=石巻市で2020年7月27日午後2時35分、百武信幸撮影

 東北電力が2022年度以降の再稼働を目指す女川原発(宮城県女川町、石巻市)2号機について、地元同意を巡る動きが本格化してきた。今週末の8月1日から県主催の住民説明会が始まるが、村井嘉浩知事は2市町長と原発を現地視察すると発表。一方、各首長の判断に大きな影響を及ぼす2市町の議会は、再稼働の賛否に関する陳情・請願の委員会審査を進めている。【百武信幸、深津誠】

 村井知事は27日の定例記者会見で「(地元同意の)意思決定を表明するのは私なので、決める前には市町村長の意見を聞き、女川原発の視察もする」と表明。女川町の須田善明町長、石巻市の亀山紘市長とともに8月6日に訪問する方針を明らかにした。

 視察は新規制基準に対応した地震・津波対策や重大事故対策を確認するのが目的。2号機建屋内のフィルターベント装置や高さ29メートルの防潮堤などをチェックし、東北電側から説明を受けるという。

 視察と前後し、県は8月1〜19日、県内7会場で、内閣府や原子力規制庁が事故時の対応や安全性について説明する住民説明会を開く。地元同意に必要な手続きで、1日の女川会場に参加予定の村井知事は「皆さんがどういう疑問を持ち、国がどう説明するか確認する」。複数の県議や市民団体から、新型コロナウイルスの感染拡大を懸念し、延期を求める声が上がるが、県に変更の予定はなく、席に余裕のある4会場で追加募集も始めた。

 一方、重大事故時に多大な影響を受ける女川町と石巻市。各議会の委員会では地元団体から出された再稼働賛成の陳情と反対の請願の採否についての審査が進む。石巻市議会の委員会は27日、内閣府の担当者を招き、原発の緊急事対応について質疑した。委員の一人は原発のある牡鹿半島の道路は複合災害時に寸断の恐れがあるとして「国の直轄で道路を整備してほしい」と要望。担当者は「避難道路の確保は安全安心に重要で、国交省や県など関係機関と連携して取り組みたい」と返答した。今後、資源エネルギー庁の担当者らからも聞き取りする。

 女川町議会の原発対策特別委も21日に内閣府から説明を聞いた。来月1日の住民説明会で他の機関の説明を受け、採択すべきか審査。各首長は議会の採否を受け態度表明するとみられるが、両議会の委員会とも早ければ9月議会に結果を報告する可能性がある。

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