フジテレビが「テラスハウス」検証報告公表 「批判予見できず」「指示、強要した証言なかった」 

フジテレビが「テラスハウス」検証報告公表 「批判予見できず」「指示、強要した証言なかった」 

東京都港区台場にあるフジテレビ本社=望月麻紀撮影

 フジテレビの番組「テラスハウス」に出演していた女子プロレス選手、木村花さん(22)が、会員制交流サイト(SNS)で誹謗(ひぼう)中傷を受けた末に5月に死去した問題で、フジテレビは31日、制作過程などの検証報告を同社ホームページに公表した。報告は番組関係者などへの聴取に基づくもので、木村さんに対するSNSでの炎上について、「制作スタッフは多くの批判が寄せられることを予見できず、炎上させる意図はなかった」などと結論づけた。

 SNSでの炎上の原因となった、木村さんが男性共演者を強く非難する場面については「(一部報道があった)スタッフが木村さんをけしかけ、怒りをあおる様子はなかった」と否定した。スタッフが木村さんに男性共演者にビンタするように指示したとの報道にも、「指示、強要した」との証言はなかったとした。一方で、怒る木村さんに「より適切なアドバイスが必要だった」と反省も記した。

 報告によると、木村さんは、SNS上で批判的なコメントが増えた3月末に自傷行為をした。スタッフはその後、木村さん宅を複数回訪問して面談し、SNSの使用をやめることや専門家による心のケアを受けることを提案したが、実際に受診には至らなかった。

 SNS対策についても、これまで番組出演者が中傷された際は「沈静化を待つ消極的な対応だった」とした上で、今後は「本人らと相談しながら積極的な対応を図る」とし、法的措置などの対策も講じるとした。

 検証は、同社内の関係部署を横断するメンバーで、弁護士や精神科医らの協力を得ながら実施。スタッフや共演者、木村さんの所属事務所関係者ら計27人から聞き取りした。同社は記者会見の予定は「今のところない」としている。【小林祥晃】

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